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JR岡山駅近くで発生した電車脱線事故 – 運転士のミスによる大混乱

time 2023/09/24

JR岡山駅近くで発生した電車脱線事故 – 運転士のミスによる大混乱

事件の概要と影響

2023年9月23日、岡山県岡山市北区国体町にあるJR岡山駅近くの岡山気動車支所で、岡山駅に向かっていた回送列車(2両編成)が午後3時40分ごろに脱線しました。

この事故により乗客はおらず、運転士にけがはありませんでした。

しかし、JR西日本によれば、列車は分岐器の前で一時停止せず、切り替わる前に通過しようとしたことが原因とされています。

脱線車両が津山線の列車と接触する恐れがあったため、岡山―津山間の全線で一時運転が見合わせられ、影響は他の在来線でも運休や遅れが相次ぎました。

原因の詳細と脱線分岐器

事故の原因は、運転士のミスに帰結しました。運転士は信号の確認を怠り、自動列車停止装置(ATS)も作動させませんでした。

この結果、脱線分岐器に侵入し、脱線が発生しました。脱線分岐器は、安全側線とは異なり、スペースが限られていますが、過走された場合には大きな問題が生じる箇所に設置されます。

これは、車両の扱いに関わるものであり、速度が25km/h以下であることから、本線用の安全側線の設備は必要ありません。

したがって、運転士のミスによる本線逸走を回避するために、脱線分岐器が使用されたと考えられます。

脱線分岐器と安全側線の違い

脱線分岐器は、スペースが限られている箇所に設置され、過走された場合に重大な問題を防ぐために使用されます。

一方、安全側線は衝突を防ぐための短い側線で、列車を脱線・停止させるために設けられます。

安全側線は本線用の設備であるため、速度制限がありません。脱線分岐器と安全側線は、それぞれ異なる目的で使用され、設備の性質も異なります。

事故の影響と復旧

事故の影響で、JR岡山駅の改札口付近は利用客で混雑し、駅員が案内や説明に追われました。

事故車両は24日の午前11時半頃にレールに戻され、14時頃には脱線現場も復旧されたと思われます。

教訓と解決策

この事故から得られる教訓は、運転士への安全教育の重要性です。

運転士には信号確認とATS装置の適切な使用が求められます。

また、運転中の注意散漫を防ぐために安全意識の向上が必要です。

安全側線や脱線分岐器の設備は大事ですが、最終的には運転士の意識と訓練が安全を確保する鍵となります。

まとめ

JR岡山駅近くで発生した鉄道脱線事故は、運転士のミスによるものであり、安全教育と運転士の注意散漫防止が今後の重要な課題です。

事故から得られる教訓を活かし、再発防止に向けて努力が続けられることを期待します。

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densei

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