2021/05/29

またまた久々にブログ更新しました。
今日は、下のYahooニュースの記事についての話です。
【山口県】JR西日本 車掌はどこへ?ワンマン化4カ月 車内巡回、無人駅改札なく
まあ内容はざっくり言えばワンマン化に対しての不安を煽る…という程では無いですが、全体的に見れば不安要素が多いねという記事です。
まず1つ言っておくと、ワンマン化はするかしないかで選べるのならしない方がいいに決まっています。これはキセル乗車云々よりも、運転士の負担が増えるのは確実だからです。確実だけど、不可能では無いというのは私自身知ってしまっているので、始まってしまっていることを今更反対するようなことは書きません。
では、
いくつかの段落に別れていたので順に見ていきます。
・昨年からワンマン化へ側面カメラ
・キセル乗車、車内トラブルに不安
・「車内巡回で安心感」「無人だと不安」
という題名別で出ていまして、とりあえず1番上の昨年から〜側面カメラという部分を最後に見ていくことにして、そのひとつ下のキセル乗車〜不安という部分について見ていきます。
今までも、ブログではワンマン経験の事については少し語ってきたかと思うのですが、ワンマンというのは文字通り、車掌がいない、そして運転士が1人で対応する。そして何か事件や事故や故障があっても、応援が来るまでは1人で対応することになります。
キセル乗車があった場合は運転士が対応し、場合によっては規則に定めた金額を払うこととなりますが、これは車掌がいても対応の時間が同じなら遅延時間もワンマンでもツーマンでも大きく変わらないと思います。
変わるとすれば、運転などをしている上に旅客対応をする運転士の負担の部分になってくるでしょう。
で、Yahooニュースの中にあった、
そのため身体障害者や高齢者の乗降を、運転士がこれまでの車掌に代わって介助することは不可能になった。
不可能になったのですか?
JR西日本のHPには
駅をご利用の際には、駅係員がホームまでのご案内および列車の乗降のお手伝いをさせていただきます。駅係員の手配などが必要な場合がありますので、事前にご連絡いただければよりスムーズにご乗車いただけます。
〜〜〜〜
一部の駅では乗務員が列車の乗降のお手伝いをさせていただきます。
〜〜〜〜
乗務員によるお手伝いは上記対象駅での列車の乗降に限りますので、駅構内の移動はお客様ご自身でお願いいたします。 駅構内の移動を含めたお手伝いや対象駅以外の駅でのお手伝いが必要な場合は、駅係員がお手伝いいたします。事前にご連絡いただけますとスムーズにご利用いただけます。
となっているので、山陽本線だけ不可能という対応はあまり考えられません。
もし問い合わせもせずにそのような事を記事にしたのなら、ただ単にワンマン化を批判するような記事なのかなと思います。
次に車内巡回〜については、確かに不安はあるかと思いますが、会社がワンマンでも対応できると判断した結果だと思います。というのも、駅も無人化した今、結局キセル乗車されてもツーマンじゃない方が利益的にも良いとなったのかも知れません。
ただ、旅客のコメントには、不安としか無かったのですが、そりゃいなくなってどう思いますか聞かれたら当然の反応だと思います。じゃあ旅客の何割の人が鉄道を利用する度に車掌も存在を意識しているのかと考えた時に、正直ほとんどの旅客は車掌の存在自体を意識しないと思います。
これは、モータリゼーションの結果というか、人口の現象や利用客の減少が原因で、鉄道の衰退はある意味当然とも言え、無人化やワンマン化が失敗した次には廃線という事も検討されてくる日が来るかもしれません。
最後に、昨年からワンマン化〜という部分ですが、わかる人はいると思いますが、車掌が出発進行!と叫んで合図を送ることは少なくともJR西日本では無いです。山陽本線だけそんなシステムだったら別ですが、今までどの会社でもそんなことしてるところは見たことないです。
例えば、(出発信号の)反応灯よし!やJR東海のように、ドア、ホーム、オーライ!などありますが、合図としては基本的に、合図ブザーですし、ブザーを使わないところは、ドアを閉めて運転士が運転士知らせ灯を確認して運転士が出発進行現示を確認して発車します。
もしかしたらですが、本当に何にも調べずに書かれた記事なのかなと本気で考えてしまう内容でした。
結局のところ人件費を削減するな!安全意識の低下!ワンマン化やめろ!という内容なのかもしれませんが、それを言ったら、もっと田舎の1両編成のような会社はどうでしょうか?まあ今回の山陽本線は4両編成らしいので事情が違うのは分かりますが、それでもこの記事は内容に情報不足というか、ない事が書かれていましたのでどうなのかなと思いました。