2021/05/29

12日に京王線の電車のパンタグラフに布団が引っかかり、一時運転を見合わせるということがありました。
詳しくは↓
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR4D4RC0R4DUTIL01J.html
朝日新聞のタイトルにはパンタグラフに布団が吹っ飛んできたとか、面白くないことが書いてありますが…
パンタグラフは、布団が乗るとどうなるか…ですが、
あまりパンタグラフに飛来物が着いて燃えると最近は聞かないものの、火災の可能性があります。
次にパンタグラフの破損です。私たちが思っている以上にパンタグラフというのは脆いという言い方が正しい言い方か分からないのですが、繊細に作られているためか、木の枝にひっかかったりしただけでも壊れる可能性があります。交差式や菱形、シングルアーム問わずです。
あとは、重さでパンタグラフが下がって離線することです。パンタグラフは、降下中はラッチで上昇しないようになっていますが、スイッチ操作によって電磁弁等でラッチが動いてバネの力でパンタグラフが上昇します。
ですので、例えばラッチが低音で凍っていた場合はスイッチ操作でもパンタグラフが上がらない時があったりしますし、そういう場合などには手でラッチを動かして手動であげるといった手段があります。
話が逸れましたが、パンタグラフはバネの圧をいじることができるのでパン圧によって異なると思いますが、素手で下ろすこともできます。もちろん架線が通電していない状態でですが。
布団の重さだと場合によってはパンタグラフが下がりきらないにしても、離線する程度には降下してしまう可能性があります。
このように、布団に限った話では無いですがパンタグラフに障害物が乗ると、運行にかなりの障害が出るということです。