現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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【解説】乗務員がコロナに感染で減便も!減便の理由や現場ではどういう勤務体制になるのか

time 2022/09/05

【解説】乗務員がコロナに感染で減便も!減便の理由や現場ではどういう勤務体制になるのか

みなさんこんにちは

今に始まったことでは無いのですが、新型コロナの第7波と呼ばれる流行によって鉄道会社の運転士や運転管理者への感染が拡大して減便などを決める会社も少しづつ増えてきています。

最近ですと、徳島県の阿佐海岸鉄道、滋賀県の近江鉄道などがそうです。

近江鉄道に関しては、ニュースで

現在、合わせて34人の運転士や運行管理者のうち4人が感染拡大の影響などで勤務できず、必要な人員が確保できなくなったためということです。運休列車などの詳細は、近江鉄道のホームページで確認してほしいとしています。

と出ています。

運転士と運行管理者の人数はわかりませんが、おそらく運転士31人、管理者3人もしくは運転士28人、管理者6人程度で勤務を回しているのでは無いのかなと思うのですが、仮に運転士と運行管理者が2人数感染したとして、まず運行管理者の仕事が回らなくなりますし、運転士が元々欠員状態だった場合は、さらに残業や代務などで勤務を回さないと運転士が足りない状況になってしまいます。

あくまで予想ですが…

実際には、予備の乗務員がいるくらい余裕がある会社は何とかなりますが元より欠員がいたり予備がいないような会社は複数人コロナで乗務員がいなくなるととても大変なことになります。

まず、車掌もそうですが運転士が休んだ場合当然誰かが代わりに休んだ人の分の行路を乗らないといけなくなります。

予備が居なかったらどうするかですが…

休日に誰かが出てくるか、所定の勤務前やその後に残業や代務として乗務する事になります。

会社は簡単には運休といった対応はしません。決まった時間に時刻表に書いてある通りに運転することを目指すためです。

ですので、運休という手段は、本当に上記のような対応をとっても手が回らないと言った状況にある可能性が高いのです。

しかし、残業などの負荷で乗務員の疲労が普段以上にのしかかって来るのも事実です。

しかし、運転士などは免許を簡単に習得することも出来ず、期間も相当かかりますので、アルバイトなど簡単に誰かを臨時で雇ったりするという事も出来ないのです。

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densei

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