現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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鹿児島市電で追突事故発生 考えられる理由は?

time 2022/06/11

鹿児島市電で追突事故発生 考えられる理由は?

6月11日午前9時過ぎ、鹿児島市電の1系統の「郡元」から「騎射場」電停の間で路面電車同士の追突事故が発生しました。乗客にもけが人が出たそうです。





どうしてこのような事故が発生したか

まず、ツイートの写真を見る限り郡元電停には、路面電車が3両います。どうやら2両目の薄い緑色の電車に緑に中心が濃い黄色の電車の電車が追突したと見られます。

鉄道では原則1つの閉塞に1列車というのが基本で、閉塞内に2編成列車がいるというのは、閉塞信号を超えない限りは無い話です。

しかし、路面電車(軌道線)ではその概念がなく、電停間(駅間)でも複数の電車が走っていることがあり、電停に電車が停車していると後ろから次のがすぐ後ろに停車しているというのはある話です。

これを「続行運転」と言うのですが、前の電車が遅れたりとかダイヤ上電車が1箇所に密になる場合があります。もちろん法的にも問題はありません。会社によっては、規則で1信号(交通信号)1列車と定めていたり、1つの信号(交通信号)で2つの電車が進行しては行けない。次電車は次の進行のタイミングまで待つと決めているところもあるそうです。



今回の事故は、単純に追突された電車の後ろに停止したかったのかもしれませんが、止まりきれずに追突したと見られます。

原因としては

  • ブレーキ動作が遅れた
  • そもそもブレーキ動作を失念した
  • ブレーキ装置などの不具合で停止できなかった
  • 軌条の油膜などが原因で滑走した

が挙げられます。

公式では、

「 鹿児島市交通局によりますと、追突した市電の30歳の運転士の漫然運転が原因とみられる。」

ということで、漫然運転の末になぜ追突したかはわかりませんがおそらくブレーキ動作のタイミングや失念など原因の上2つが原因かと思われます。

ほかの原因として、原因の上3つは説明するまでも無いですが、軌条の油膜については雨が降り始めた後や、軌条頭面に落ち葉などがある場合によく発生する場合があり、路面電車のように低速の場合は、ブレーキ動作も停止する直前に行うので、滑走したらおそらく対処するのも間に合わないかと思います。



今回は、電車通しの事故でお客さんにもけが人が出たということで大変な事故となりました。

明日は我が身となるかもしれないですので私も気をつけなければ…と思いました。

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