現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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現役電車の運転士から見た鉄オタに対する気持ち

time 2022/05/22

現役電車の運転士から見た鉄オタに対する気持ち

今日のネットニュースで以下のような記事を見つけました。



内容は、撮り鉄が沿線の農道に路上駐車をして農作業の妨げになっているなど、撮り鉄が迷惑行為をしているといったものです。

記事の最後には、

関係者によると、SLやまぐち号が走る島根県津和野町では、私有地の木を伐採したり、たばこの不始末で山火事を起こしたりしたという。

と、信じられないようなことが書いてあります。

実際私も列車を運転中に線路内で写真を撮っているのを見つけて非常制動で止めたことがあります。それも何度も。

具体的には、立ち入り禁止と看板が立っている柵を乗り越えて侵入して線路のすぐ横で三脚を立てて撮影していたり、架線柱にハシゴを立てて撮影。駅では黄色い線の外で撮影をしていたりと言うもの。

農村部では、農道に車を止めて撮影をする人も多くいますが、何度かそれでパトカーが来ていたことがあります。

上記のネット記事にも書いてなかったですが、別に駐車禁止の看板がたっている訳では無いのですが、農道は車のすれ違いが出来ないくらいの狭い道で、基本的に農作業をするための人が使う道で、一般の人が使うことは無いです。

と言うのは何となく考えれば法律じゃなくてもモラルとしてわかる事だと思うのですけどね。

そういう事もあって、多くの乗務員など鉄道会社に勤める人間は、「撮り鉄」と呼ばれる人たちを信用していません。私の知る限りですが。

よく撮り鉄は常識がないと言うと



「一部の人だけ」「僕らを一緒にしないで欲しい」みたいな事を言う人がいるのですが、そういう問題じゃないんですよね。やはり大多数ルールを守っても一部が悪質だと信用が無くなるんですよ。これは逆に交通事業者が、ルールを無視した運行を仮にしていたらお客さんは、同業者に同じことを思うことだと思います。

特に撮り鉄の悪質さは他の撮影の趣味を持つ人らの中でも酷いと思います。まあだからテレビ等で報道されるのでしょうけど。

あと、撮り鉄は鉄道会社にお金を落としている。と言う人がいますが、勘違いしないでもらいたいもので、どのくらいの割合か知らないですけど、郊外や田舎に出現する撮り鉄は、車移動が多いですし、あまりに酷くマナーのなっていない撮影をされると、寧ろ鉄道の宣伝どころか悪評しか出てこないですし、地元住民が怖がって乗らなくなったら逆に会社の売上を落とすことになります。

まあこういう感じにほかの現役社員からも撮り鉄に対する意見が出ています。



最後に悪質な撮り鉄に対しては撮り鉄同士で気をつけていくのが一番いいと思っているのですが、ツイッターでよくない内容の撮影を行ったと言うものを見ると注意がてら引用RTとかしてみるのですが、上記の文章に対して返信したら何の返信もなくブロックされました笑

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densei

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