2021/05/29

ネット記事を見ていたら以下のようなニュースを見つけました。

内容は
博多に向かう特急みどりの運転士が居眠り運転をしていたことが分かりました。 JR九州によりますと、10日午後2時37分に佐世保を出発した、特急みどり20号の乗客から、運転士が運転中に居眠りをしていた指摘があったということです。 その後の調査で、20代の男性運転士は、有田から鳥栖にかけて、約1時間、強い眠気を感じながら運転していて、ブレーキを握らない時間があった可能性があるということです。 また、速度超過や信号違反などはなかったとしています。 JR九州は、この運転士にあらためて、教育・研修を行うことにしていて、12日から乗務していないということです。
という事。
ニュースの題名を直訳したら1時間寝ながら運転していたと言うこと。
ちょっと詐欺じゃないですけど、誤解を生むような題名だなと思いました。
どうやら約1時間の間、信号違反や速度違反はなく、居眠りをしていたとされる時間の間には停車駅が5駅あったそうです。ちなみにこの事実が判明した原因はお客さんからの通報だったそうです。
私の予想では、熟睡していた居眠り運転士と言うよりも、うたた寝状態だったのでは無いのかな?と思います。
多分ですが、そんな長い間ノッチを入れたままだと速度超過でどこかしらのATSが動作するでしょう。
また、ノッチから手を離した場合はデットマン装置が作動したり、一定時間運転操作がない場合に動作する緊急列車停止装置(EB装置)が動作します。
もちろん車両によってあったり無かったりする装置ですが、少なくともATSくらいはあるはずです。
以上のことを考えて、1時間「居眠り運転」という事は無かったのかなと思います。
ただ当該車両の特徴として運転席が丸見えのパノラマ車両だったみたいで、運転士がうとうとしてしまうとすぐに旅客が気づくようになっていたのかなと思います。
実際鉄道の運転士と言うのは皆さんご存知の通り、士業によっては睡眠時間の短いものもあります。だからと言って、うたた寝運転はお客さんに不安を与えますし事故の原因にもなるのであまりよろしいとは言えないです。
ただ、このニュースを見て私がいちばん納得いかないのは、このうたた寝運転が発覚したのが「お客さんからのメール」だったという事です。
読売新聞の記事によれば
乗客から「運転士が居眠りしていた」などとメールで指摘があり、調査した結果、本人が佐賀県の有田駅から鳥栖駅の間で瞬間的に眠気を感じ、ブレーキから手を離した時間があった。
いやいや…
なんでまずはその場で言わない??
こういうことはあってはならない事ですが、やはりその場で車掌に言うなりするべきじゃないのかな?と率直に思いました。何ならうたた寝運転しているのなら運転室の窓をノックするとか最悪非常押しボタン押すのもありかと思います。本当に身の危険を感じたのならその場で何とかするべきと思います。