2021/05/29

昨日だったと思うのですが、以下のようなツイートを見つけました。
こちらの小児科医(と思われる)の方、が地下鉄の駅で人命救助をされたそうです。お客さんとしてか、その他の理由で駅におられたかはわかりませんが、ツイートの内容だけ読み取ると
という事で、プライベートの時間で行われたらしいです。
このツイート、実は少し炎上気味になっていまして理由はツイートした本人も以下のように出しておられます。
まず、炎上の件の前に駅員がどれだけの救命救急の知識があるかです。
当然の事ですが、駅員は、駅の業務がメインのお仕事であって医者でも看護師でもありません。救命講習を受けていたとしても、毎日毎日病気で倒れたお客さんの対応をしている訳では無いですので。
という事は、資格や講習を受けていても医療に関してはほぼ素人。知識があっても経験というのは当然現職の人と比べたら劣るという訳です。じゃあ講習を受ける意味が無いのではないか?と言われるでしょうが、そういう訳ではなく、実際に目の前に心肺停止状態のお客さんがおられたら冷静に対応すると言うのが難しいという事です。
駅員が出来ることとすれば、AEDを持ってくること、心臓マッサージ等の蘇生措置を行い救急車を呼ぶ事くらいで、医療道具で〜を取ってくれと言われても難しい専門用語であれば知っていてもとっさに動けなかったりしますし、そういう場面で心の底から冷静になれる人と言うのは少ないのでは無いのかな?と思います。
目眩がする…とか嘔吐したお客さんがおられるという場合とわけが違いますからね。もちろん目眩などの症状も実は大変危険な状態の可能性もありますが、その判断は駅員にはできません。
何なら私はアンビューという言葉を初めて聞きました。調べたら呼吸器の1つらしいのですが、私でもこの程度です。(運転士になる時救命講習受けました)
炎上の件ですが主に
・絆創膏と応える程度の駅員だと思って公共の施設なのに対策がなってない!と思い込む駅員叩きのアンチ
・医療従事者(今回は小児科医のツイート主)に対して、駅員が駅員叩きをしていると思い込む小児科医叩きのアンチ
と言うことかと思います。
まず第一に、人命救助に協力くださって感謝ですよね? プライベートならば別に見て見ぬふりだって出来るんですから。
で、駅務室に医療グッズがあるかと言われたら鉄道会社や駅によって大きく異なるかと思います。AEDは、直営の大きな駅であれば地方の私鉄も含めて高確率であると思いますが、それでも無人の駅や駅員がいても小さな駅にはない場合があります。
ちなみにAEDには設置義務はないそうです。

救護室も都会の大きな駅にはあるかもしれませんが、地方では滅多にありません。どうしてもの場合は駅の事務室などで救急車が来るまで休んでもらうしかないと言うのが現実です。
ですので、AEDや最低限の救命道具はあるにしても、実際には医療道具まではほぼ無いと考えた方がいいかもしれません。
まあこのツイートに、関しては「最後の絆創膏」というワードで感に触った人がいたのかもしれないですね〜…
まあ正直人命救助などに関してプライベートであってもあんまりこういう事をSNS上で呟くこともあまりしない方がよかったのかもしれないですね。もちろん誰かが悪いってことは無いのですけどね。