2021/05/29

先日、JR九州の観光列車「あそぼーい」が倒木に接触した上、適切な対応をせずに現場を通過したと思われるとブログの記事にしました。
JRやメディアなどは、接触前後について全く触れていません。
ヤフーニュースを見たらやはり一般の人が色々な意見や感想など述べていて「止まるべきだった」「そのまま行ったことを賞賛する」など、感想は人それぞれだなと思いました。



まあ恐らく、事故の詳しいことを調べずに書いたコメントなのかなと思います。
私も実際乗った訳では無いのですが、運転士になる時に習う正しい取り扱い、そして実際に乗車していた人の情報を見るととても停止しなかった事が適切な対応とは思えません。
と言うのも、前回の記事にも載せましたが衝突の瞬間の動画を撮ったTwitterのユーザーがJR九州にメールのによる問い合わせをしたそうです。

まあメールの二次利用は遠慮するとのお願い事項もあるのでこちらでは載せません。気になる方は直接探すか自信で問い合わせていただければと思いますが、結論から言えば動画を見ていただい通り、適切ではなかったという事です。私からすればメールの回答を読むまでもないと思いましたが…
一応運転士は、垂れ下がった枝と思いブレーキ操作をしなかったとのことです。
私も山間部など運転していますのでわかるのですが、垂れ下がった枝くらいならブレーキはとらないです。側面の塗装に擦り傷みたいなものはつく可能性はありますが。
接触現場は、見通しの悪いカーブのすぐ先立ったみたいです。


※引用元 https://youtu.be/cYrlDURqkAU
やはり何度見直してもただの枝には見えないです。百歩譲っても通過できるものでは無いかと思います。
改めてこの動画を見て思ったのですが、やはり一番の問題は接触前後の対応で、仮にこの場で非常停止するのが危険だと判断したとして、なぜそのままの速度で行ったのかと思います。
結果的に運転士が倒木だと思わなかった。行けると思ったという事ですので、そういう対応に至らなかったと言うのが全てですが、もし停止が危険だったと判断していた場合は、安全と思われる箇所で停止して車両とお客さんの安全を確認するのが適切かと思います。
そしてその安全箇所に行くまでは最徐行で行くことになります。
この映像を見る限り速度も落とさず通常速度で次駅まで行っているように思います。
幸いお客さんに怪我はなかったそうですので結果的にはよかったですが、運転士はそれなりの処分をもらうのでは無いかな…と思います。
もちろん運転士も人間だからミスだってするさ!という声もありますが、そんなこと言ってたら何でも許されてしまって事故に対しての意識が低下する原因にもなるので仕方ないのかなとは思います。まあ想像ですのでわかりませんが…
最後に、ツイッターやヤフコメなどに多くあった、「プロの判断」と言うことに関して私の感想と言うか思いをちょっと出そうかなと思います。
今回の場合は、止まれるか止まれないか関係なく、非常ブレーキに汽笛合図をするべきでした。(JR九州の規則ではない可能性もゼロではないが)
マニュアルに無いことを長年の感覚や経験で独断で判断するのは個人的に違うのかなと思います。それは知床の遊覧船事故の「例外的運行」と同じで、規則と言う物や意味が全く無意味なものになってしまいます。
もちろん運転以外の規則もこの世にはたくさんさん存在するわけであって、例外的な場合というものも国や社内規則で認められるものも存在するわけであって、全否定できるものでは無いのですが、それは直接怪我や死亡など生命に関わらないものであって、そう出ないものに例外などは恐らく存在はしないです。
また、今回の事故の場合、その場で停車した場合空転などで運転再会が困難、救援に時間がかかりそうなどと言う意見もあり、運転士はそうならない為にあえて運行を続けたのでは?というコメントも数多くありましたが、規則というのは何より命を守れる道をとるのを優先にしているわけで、その場で停止しなかったためにけが人などの手当が遅れた、倒木が車内に入って人に刺さっていた…などということがあった場合、それでもその場に止まらなかった対応が正しいのか?と言うことになります。
ですので規則は昔からの柔軟な対応を阻害しているようにも見えますが、全てがそういう訳ではない。と私は思っています。