2021/05/29

最近質問箱に、高校から鉄道会社に入る手段や、試験対策についてなどの質問多く来ていますのでこちらで確実な回答とまでは言えませんが、記事にまとめていきたいと思います。
まず初めに、高校生の就活というのは現状1人1社までというのがどうやら原則のようでして、今後はその原則も変わってくるようにはなるそうですが、大学生などのように何社も履歴書を送って何社も受けると言うのはできません。

ですので、高校生にとっては入りたい鉄道会社は1社に絞らないといけないですし、受けた鉄道会社の就職試験に落ちた場合は、別の鉄道会社を受けるというのは鉄道会社が2次試験など採用試験に人が来なかった場合などを除いて高卒として鉄道会社に入るのは厳しいです。
これらを見ると高校生は大学生より鉄道会社の入社は難しいというふうに見えますが、実際には高校の先生が手厚くサポートをしてくれますし、大学と違って高校に求人を送る鉄道会社はその高校の生徒を信頼して送っているので、事前に準備をこなしていけば就職試験に落ちることは少ないかと思われます。そもそも受かる可能性の低い生徒は、学校内の校内推薦というもので落とされますしね。
という事で、事前準備という言葉を使いますが鉄道会社の就職試験と言うのはどういうもが出るのかという事ですが、採用職種や会社によって若干異なりますが、駅員や将来的に乗務員として採用する運輸職の場合ですが…
・筆記試験
・健康診断
・面接試験
この3つが主なもので、一般的な会社では健康診断はあまりないのかなと思います。私は今の会社しか受けた経験がないので知りませんが…
まず筆記試験ですが主に下記の3つが出ます
・一般常識試験(高校卒業程度の問題やSPI等)
・クレペリン検査
・作文
私はSPIの本を買ったり、高校の先生から過去に受けようとした会社で出題された問題を解いたりして一般常識試験の対策をしていました。ただ、人事の問題を作る人が前年と変わると内容もガラッと変わることもあるそうです。私の場合は、国語、数学、社会(時事問題や歴史など)、英語の試験があった気がします。
クレペリン検査は、「人が作業(行動)するときの能力」と「その能力を発揮するときの特徴」のふたつをまとめて測ることができるそうで、ほとんどの鉄道会社で採用されているのでは無いのかなと思います。これは対策という対策はしようがないのですが、やったことがあるのと無いのでは試験当日の結果が変わってくると思うので、数回自主的にクレペリン検査をやってみるのがよいかと思います。
作文は就職試験では定番の物です。よく、就職試験の作文のお題は何でしたか?と言う質問が来るのですが、正直毎年お題なんて変わるし聞いたところでどうしようも無いとは思うのですが、高校生に対して会社は文章の使い方とかは厳しく見てはいないと思います。とは言え相手が読めないような字や非常識的なことを書くのは当然ダメですので、国語の先生などに何度も作文の書き方を教えて貰ってください。ちなみに私も作文は苦手でした。
次に健康診断ですが、これは主に目の検査のことで将来運転士になるため…とかではなくて駅員でも信号の確認をする機会があり、主に視力と色覚検査を行います。ですので視力の矯正が必要な人は必ずメガネやコンタクトレンズの準備をしましょう。視力検査に落ちた場合就職内定を貰えない可能性が高いと思われます。色覚検査は、信号の各現示を確実に判断できるかの基準となります。どういう事かと言うと、例えば通常であれば赤信号は「停止」黄色現示は「注意」とわかるのですが、色覚に異常がある場合は、黄色が赤っぽく見えたりと、即座に判断ができないみたいです。即時の判断が必要ですのでこの検査も落とす訳には行かないのですが、色覚の異常は矯正とか出来ないので落ちてしまったらどうしようも無いとしかいいようがないかと思います。ですので就職試験を受けたい会社を決める前くらいには自主的に眼科で検査をした方がいいかなと思います。
私の時は、目の検査だけでしたが会社によっては身長や体重の測定などあるかもしれません。
面接試験は、わからない人はいないと思いますが会社の人と面接をして自分のことを会社にアピールする場です。
基本的に相手から聞かれたことに確実に答えることを意識すれば良いかと思います。無難にいくのならばこちらから聞かれていないことはペラペラ喋らない方がいいと思います。ただ、高校生なら進路の先生が面接の練習をたくさんしてくれるはずですので、回数を重ねていって、本番に備えればいいかなと思います。これもよく質問される事なのですが、「なんて質問が来ましたか?」とよく聞いてくる人がいます。なんて質問されるかは会社によって違いますし、もっと言えば面接官によっても違いますのでなんの参考にもならないかと思います。自己PRの添削も進路の先生など専門の人にお願いするのが確実です。
正直健康診断の有無を除いて鉄道会社の就職試験というのは基本的にほかの職種の会社と全く変わらないと思います。特に高校生に特別鉄道の知識を身につけて来て欲しいと思う鉄道会社は絶対にないです。せいぜい覚えてくるとしたら受ける会社の社長の名前くらいは覚えておけばいいでしょうけど特別鉄道の勉強は必要ないので、ほかの生徒と同様に一般常識や面接の練習をすればいいと思います。
という事で、私の経験談だけで語ってますので本当に参考程度にしてくださいね。もしあなたが高校生で今後鉄道会社を受けるのなら就職担当の進路の先生と積極的にやり取りしてください。面接練習や予想問題も出してくれると思います。ここまで手厚くしてくれるのは高校生だけだと思いますので、 内定を落とさないように頑張って欲しいと思います。