現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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【解説】車掌の発車合図(ブザー)の意味は?

time 2022/01/07

【解説】車掌の発車合図(ブザー)の意味は?

みなさんこんにちは!

以前現役の車掌さんか、全く関係のない方かわかりませんが、以下のようなツイートを見つけました。

内容はご覧の通りです。このツイートに関して、これはおかしい、違うと言った意見が比較的多かったので、正しいかそうでは無いのかなど説明したいと思います。



まず、車掌の発車合図は私の知る限りのことですが、JR東日本は合図をしていません。

するかしないかというのは社内規則や運転の取扱の規則によって各社対応が違います。

例えばJR東日本の場合は、このツイート主が仰るように運転士が、運転台にある「運転士知らせ灯」の点灯を確認した後に発車させる手順に入るそうです。(詳細のことは知りませんが)

では、JR東日本を除いて、車掌のブザーとは、「車掌が乗ったよ」という合図であって、ドアを全部確認して出発OKの意味とは違う、と言うのは本当のことかと言いますと、その答えは各社によって違うと言うのが正解かと思います。

ただ、私が知る限り、乗ったよという合図として車掌ブザーを鳴らすという意味でブザー合図をしている会社は聞いた事がないです。

うちの会社もそうですが、車掌はお客様の乗降完了を確認して車側灯と呼ばれるドアが閉まれば消える赤いランプを確認し、尚且つ出発信号など出発してもいいと言うことを示す信号が現示していることも確認した上で発車の合図を出します。

ですので乗降が完了して、車掌も乗車したからと言って、出発を示す信号がR(赤色)現示でしたら発車合図は出せませんし、間違えて出した場合は、注意されたり場合によっては始末書ものです。



これは運転士が間違えて誤発車しないようにと言う意味もあるそうです。

よって車掌が乗ったよという意味だけの合図では無いよということです。

あとドアは運転士だけが確認するものではなく、車掌も確認するのが基本です。

余談ですが長音一声というのも会社によって異なっており、発車準備完了時に1度だけブザーを鳴らす会社もあれば2度鳴らす会社もあります。これも会社によってそれぞれです。あと、運転停車の際に、ブザーが必要な会社もあればいらない会社もあります。



ですので、今回のツイートは一概に決めつけと見られるような文言がありましたが、会社によって大きく意味が違ってきますので、あまりそういう取扱のことは、表で大きく言わない方が無難かなと思いますし、私的にも自分の会社は〜と言ってしまうと勤め先がバレちゃうかもしれないので気をつけないといけないと思っています。

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densei

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