現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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列車の遅延に駅員の「たるみ」は関係あるのか?

time 2021/07/02

列車の遅延に駅員の「たるみ」は関係あるのか?

昨日、Twitterにてこういう書き込みを見ました。

※画像クリックでツイートに飛べます。


これは、遅延した際にあるお客さんが、乗務員に対して暴言や列車の車体に対し器物破損に繋がる行為を行っている動画に対しての返信です。

この人の言う「圧」というのは「脅迫」「暴力」を含む危険なものです。

また、自分が総理大臣になったらの夢も書かれています。

さて、遅延自体のことですが遅延に駅員が原因というのはあまりありません。もちろん仕事や何らかの作業で明らかなミスがあれば別ですが、鉄道係員に原因があるとすればどちらかと言うと乗務員になるかと思いますが、直接的な原因はやはりお客様の動静、特に駆け込み乗車は遅延の原因の一つです。

そこから運転士が回復運転ということをしますが、それは運転技術が高く、過去に大きな脱線事故があってからは、時間の回復を優先するよりも安全を優先するようになったので会社によっては無理な回復運転をしないよう言われている会社もあります。

昔と違い、鉄道係員は安全やサービスを優先するようになりました。

ホームにいるお客様を全員載せれるようにすることや、駆け込みでも置いていかないように極力務めているところも多いです。ですが、そのサービスは、列車の発車を遅れさせる原因にもなっているわけです。

「言い訳するな!客のせいにするな!」そういう事を言われるかもしれません。しかし、時間を優先した結果、駆け込みのお客様が乗れなかったら、きっと会社にクレームが来るでしょう。結局全てを完璧にこなすのは不可能なのです。仮に駅の停車時間を伸ばしたとしても、所要時間が掛かると苦情が来るのも目に見えます。

難しい問題ですが、鉄道係員も好きで遅延を発生させている訳ではなく、当然仕事の時間も伸びてしまうので定時で走らせたいわけで、努力もしている、ですのでお客様も定時運行に協力をお願いしたいです。


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densei

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