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鉄道が雪の影響で運行が困難になる理由をいくつかまとめてみた

time 2021/02/20

鉄道が雪の影響で運行が困難になる理由をいくつかまとめてみた

よく雪が降ると鉄道が運休するというニュースを見かけますよね。

理由は様々ですが、運休に至る理由をいくつかあげていきたいと思います。

1,吹雪等で視界不良となる為

所謂ホワイトアウトという状態で、車の運転でも十分危ないのですが、外が暗ければ街灯など目印に速度を落とせば何とか走行することは可能です。しかし鉄道の線路、特に田舎の方だと信号や光に反射するような標識を除いて今いる位置を正確に把握できる方法はありません。

2,融雪装置がない

雪が多く降る地域では、踏切や転轍機付近に融雪機が着いているので問題ないのですが、雪の降らない地域には基本的に着いていない場合が多く、踏切に雪が積もると踏切内でスタックを起こして立ち往生したり、転轍機に雪が詰まると不密着を起こし、列車を侵入させることが出来なくなります。

3,列車が過密ダイヤがゆえに

大都会ともなると3〜4分に1本の頻度で走っています。その列車が雪で少しでも遅れると、大混乱な状況になります。(接続や直通運転絡みで) ですので予め運休にする場合もあるそうです。

以上でいくつか紹介しましたが、実際には融雪機があっても雪が短時間に大量に降ると、雪が溶ける前に積もっていってしまうので雪が多く降る地域でも運休になったりする場合があります。

特にここ近年は異常気象ですのでこれまでは動けた気象状況でも今後はどうなっていくか分かりませんね。

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