2021/05/29

北陸新幹線金沢〜敦賀間の2023年春開業について、国土交通省が建設工事の遅れから、1年以上延期する方向で検討していることが11月9日、分かりました。
建設費の増額は避けられず、さらに2千億円以上必要になるとみられています。
11月11日開かれる与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム、自民党北陸新幹線整備PTの会合で報告され、与党、自民党両プロジェクトチームメンバーの反発は必至で、与党プロジェクトチームが結論を出す年末までに、どのように議論が進むのか注目されます。
石川県境の加賀トンネル、上下乗り換えの敦賀駅など福井県内3カ所で工事が遅れているほか、入札の不調、不落が相次いだため、開業が1年から2年遅れると判断し、建設費は新型コロナウイルス感染防止対策、ひび割れが発生している加賀トンネル内の追加対策工事などから、「微修正では済まない金額」に膨らむ見通しです。
また、建設費は資材や人件費の高騰などを受け、19年3月に工事実施計画を変更し2263億円増額しました。
この問題に対し、富山県は「開業が遅れることがないよう、国などに対して働きかけたい」としています。