2021/05/29

よく、バスの運転手さんは怖い、気性が荒いというイメージが強いといわれます。
私もそう思います。しかしながらそれはその人の性格もあると思いますが、職業・・・いや、仕事内容的にそう見えたり、そうなってしまう場合があると私は思います。
と、いうのも私もワンマンでお仕事をしています。バスではないですが。
ワンマンだとバスも昔はそうでしたが車掌の業務も運転手が兼務して行うわけです。そうなると、遅延が発生しているのに駆け込んでくるお客さん、今じゃなければならないのか?というような問い合わせやクレームを一人で受けることになります。それでさらに運転もするわけです。
もちろんお客様は神様なんでしょう。接客をちゃんとすることは当然でしょう。
しかし、運転手も人間で業務上理不尽な理由で運行に支障を出すお客さんがいるとそれはいい気分にならないですよね。中にはいくら説明しても理解してくれなかったり、大きな声を出して自分は正しい!と自己主張する人。解決してないのに強引に降車する人もいたりして、時には運転手が声を上げたり、注意しないといけなかったりもします。
その風景を見て「あの運転手は怖い」や「強い言い方してる」と言われたりします。運転手も時間があるので急ぎたい気持ちもあるのです。
そして、安全の範囲内で急ごうとすると、運転が荒いといわれる結果になります。
どうしようもないですよね。お客様に丁寧に対応して遅延を出しても文句を言われる。
手短に対応して、定時を目指しても対応が雑だといわれる。
正直一言で物事はなかなか解決しないのですよ。
乗務員でプロと呼ばれるのは、一般の人から見れば接客もできて常に丁寧に時間通りの運転ができる人でしょうが・・・
実際に現場では主に長年無事故の人がプロと呼ばれていて、定時を追求するだけの人は大体事故ってそういう表彰の場にもいない場合が多いと聞きます。
ですのでお客さまには事前に乗車の仕方やICカードの使い方を調べておくこと。
100パーセント定時、特にバスなどは交通状況にも左右されるし、電車運行の事情で送れる場合があると思っていてほしい。遅れたらちゃんと遅延証出しますよ。
決して運転手はわざと遅れていると勘違いしないようにしてほしいです。
それでも納得いかないならタクシーなりで移動すればいいのです。そんなお金はないとか、いうのであればタクシーとバス電車の運賃の差を考えてほしいです。
そういうことなんです。