現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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夢の世界ではない 鉄道の職場

time 2020/09/09

夢の世界ではない 鉄道の職場

みなさんこんにちは!今日はツイッターで投稿されている「100日後に辞める駅員」のペン助というキャラを参考に、なぜ離職率が高いのか?本当に鉄道会社に入って正解なのか?夢は必ずかなうのか?について紹介します。

まず、以前から申し上げていますが、鉄道会社はそこらの他業種に比べとても縦社会、体育会系のところが多いです。もちろん今はネットやSNSがあるので、少し調べればそういう情報もわかるといえばわかりますが、やはり今でも夢だけを持って入社してくる人、自分の勝手なイメージで入社してくる人、自分は好きな職場や役職になれる、もしくはそうならないと辞める、という人は少なからずいます。

まず、鉄道会社にどうしても入りたい、乗務員になりたい、電車がすきで・・・という人に特に言いたいことがあります。


「自分の意見は会社では簡単に通用しない。自分だけの思い通りにならない。それが会社。」であることを。もちろん私もそうですし、SNSを見ていれば現業の方々が色々愚痴を言っているのを見た人もいると思います。ですが、現実的にそこまでなんです。みなさん社会人として、自分のためや家族のために、不満を持ちながらも仕事をしているわけで、そんな中で会社のルールや、その職場の決まりなどに従いながら働いています。私もまだ就社して数年の若造ですが、自分の思い通りにならないことや、嫌なことを指示してくるのが会社です。先ほど述べた漫画「100日後に辞める駅員」を見てみてください。あの漫画は主人公の「ペン助」くん。正直嫌われやすい子だと思います。

理不尽なことはわかっています。しかし、心と思っていることと違っても「はい」と言える人、それが求められる職場と言っても過言ではありません。例えば21日目の上司との面談、言葉選びは難しいですが、将来的に乗務員なども経験しながら~ならいいですが、~になるために入社しましたはやはり、あまり言い方ではないです。もちろんフィクションのお話ですけど!そのほかにも病欠が出たから、その穴を埋めるのも当たり前の話で、誰かが休めば誰かが代わりに働かないといけません。欠員がいる職場ではそれが慢性的になっています。私の職場でもそうですが・・・ そして漫画の話にも合った通り、振替休日なんてある会社は少ないのではないのでしょうか?もちろん時間外としてお給料に反映はされます。


職場の人間も、後輩に押し付けるということは今のご時世少ないです。ペン助くんも、どこかに相談すれば解決したかもしれません。しかし、押し付けはなくとも~をやってくれなかったとか、あいつはできないなどといった噂がコソコソ先輩の中で回っていたり・・・ 陰湿なところはあると思います。噂の回る速度はどの業界よりも早いです。理由はわかりませんけど・・・

あとは、本当に自分の希望通りにならない。私の知るところでいうと、運転士になりたくて入社した後輩は、関係会社の保険関係の部署へ出向になりました。乗務員や駅員採用ではなく技術系の部署にいた人が突然の事例でなぜかいま運転士をやってたり・・・自分が運転士になりたいから運転士になれるなんて決してないし、駅員をずっと続けたくても、辞令は突然に来るものです。自分の好きなものになれないからと言ってすぐやめる覚悟なら初めから入社なんかすべきでないのです。もちろん運転士になるための入所前試験で落ちました。次は数年後です。「自分は運転士になるために入ったので辞めます」なんてそこだけで見ればとても考えがあまい。数年後にまた試験が受けられるかもしれないという環境にあるなら尚更です。中には一度落とすと一生試験を受ける資格がなくなる会社もあります。

これらを踏まえて、ある程度考えて鉄道会社に入社することをお勧めします。

駅員バイトの経験があってもやはり、正社員とは違います。

インターンシップなんて会社のいいところしか所詮見せてないです。表面だけいい風に見せるものですので。

はっきり言って給料もそんないいとは言えないうえ体力的にも精神的にもハードです。全職種の中でもクソなレベルと言われても仕方がないと思います。今の若者にはきついと思います。

私も、正直疲れますし、まだ若いから好きな時間をほとんど仕事に回しているので人生公開するんじゃないかと少し心配しています。転職もたまに考えてしまうほどです。運転士になってでも。私の運転士になった同期もほとんど今は会社にいないし・・・

と、いうことで参考程度に・・・殴り書きで書いてみました


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