現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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列車の運転士さんの乗務中の熱中症対策

time 2020/08/10

列車の運転士さんの乗務中の熱中症対策

みなさんこんにちは!今日のニュースにJR四国の運転士が乗務中に熱中症になったとありました。昨年もJR西日本だったと思いますが、運転士が熱中症になったと一時期話題になっていましたが、お客様がいる中で運転士さんはどのような対策をして熱中症を予防しているのか、私の経験も踏まえて紹介していきたいと思います。

まずはじめに、一昔前と言ってもおそらくですが数年前までは、乗務中は駅停車中でも、屋外でも水分を口に含むことができた会社は少なかったと思います。というのも、ここ最近温暖化が進んでいるからかわかりませんが、乗務中に体調が悪くなり、救急搬送されたということが多発したため、決まりを緩和した会社が増えたということです。

ではどのように予防しているのか?

・水分補給

駅停車中ですが、水分補給をするようにします。もちろんなるべく休憩中に水分をとるようにしますが、のどが渇き、必要な場合にはお客様になるべく見えないようにとります。隠れてというのもどうかと思いますが、一部のお客様からクレームが入るので・・・

・冷房をつける

冷房を付けて暑さを和らげます。ちなみに車両によって冷房の効きが全然違います。理由はわかりません。最新の電車とは縁がないのでわかりませんが、列車の冷房は温度設定ができるわけでもなく「強」「弱」「送風」程度の設定しかできないので、寒すぎたり暑かったり・・・また、暖房と違って運転席と客席の冷房は別になってるわけでなく「強」にしたら客室も運転席も「強」になる感じで、自分が暑くてもお客様が寒いといえば冷房も強くはできなかったりするのでちょっとめんどくさいことはあるのですが・・・つけないよりはマシですね

・冷感スプレーなど使う

冷感シートやスプレーをあらかじめつけておくと少しの間ですが冷房の風が気持ちよく感じます。

これくらいですかね・・・

ご存じの通り、運転士さんを含め鉄道マンは皆さん決まった制服に、暑いのに制帽までかぶっているので、髪もベタベタで駅員や車掌も汗が止まらなくなる時期です。運転士などに限ってはお客様の目もあって、水分補給もしづらい人もいると思いますが、もしそういう風景を目撃しても、大目に見てやってください!

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densei

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