2021/05/29

みなさんこんにちは!今日は富山県で運行する富山地方鉄道の本線で脱線事故が起きたそうです!
事故の概要はhttps://mainichi.jp/articles/20200726/k00/00m/040/059000cこちらをご覧下さい



こちらの写真はTwitterの@Ruito_AOeさんより提供していただきました。
この写真から見るだけでも車輪が線間に落ちちゃってますよね。
最初この写真だけでは、この二両編成のうち後方の車両だけ脱線しているように見えますが、実際には前の車両も脱線していたそうです。
ここで考えられる原因の一つとして、置き石が考えられますが、私はその可能性は低いと考えます。理由として、全車輪が脱線していること、尚且つ低速だった。あくまで可能性ですが、まず置き石で脱線する可能性は実はあまり高くありません。脱線する例もありますが、大体は石を割って脱線しない例が多いらしいです。また、置き石で脱線したとして、この区間はYouTubeで前面展望動画を見たら、制限速度は45km/h以下、仮に速度超過を考えるにしても、駅を発車したばかりですので、そこまで速度は出せない。そこまで考えて、仮に置き石で脱線したとして、運転士が異音で非常ブレーキを執った場合、全車輪が脱線するだろうかと考えました。おそらく脱線しても前輪だけか、1両だけだと思います。
次に、速度超過。速度超過の可能性は大いにありますが、発車してすぐにフルノッチを入れればきっと、制限速度は超えるでしょう。しかし、そのように脱線した場合、上り勾配(に見えた)と考えて、そこまで速度が出ていない。速度で脱線したらもっと大きな脱線に可能性がある。また、車輪は外側でなく、内側に脱線してることを考えると、その可能性も高いとは言えないと思います。
最後に、線路の保守不備。私はこの可能性が高いと思います。この区間は写真を見る限りPC枕木を使用しているように見えます。PC枕木とは簡単に言えば、コンクリー製の枕木で、木製の枕木と比べ 、耐久性も高く、犬釘が抜けてた、などのことはありません。ですが、PC枕木もボルト等様々な方法でレールを維持しています。その部分の劣化が原因でレールを支えてる部品を支えきれなくなった結果、線路幅が、列車の通過で徐々に広がり、結果的に脱線した可能性は大いにあると思います。
枕木などの保線不備での脱線は、以前熊本電気鉄道でもありました。その時は普通の枕木だったと思うのですが、曲線部にてレールにかかる負荷は当然ながら大きいもので、特に、カーブの外側のレールは外側に広がるように負荷がかかるので、もし今回の脱線がそのような理由なら何となく納得は行きます。
ただ、今は事故調査委員会の人が派遣され、調査をしてるところ。実際どういう理由かわかりません。私もそうですが、ここだけの憶測にしておきます。
最後に、この事故を通じて、この会社は元からよく揺れていた、運転士はよく速度超過をしていた、設備がボロいからと、便乗して言う人がいますが、鉄道会社は年に1回以上、国による監査を通っています。今回の脱線に関係の無い発言はあまり言うべきでないと思いますね。