2021/05/29

みなさんこんにちは!今日も仕事ですので大した記事にはならないのですが、読んでいただけたら幸いです!
それでは、私はご存知の方もおられるかと思いますが、電気車甲種(鉄道)と電気車乙種(軌道)の免許を持っています。ですので一応鉄道も路面電車(以後軌道と呼びます)も運転経験があります。
話は逸れますが、この2つを持っている運転士さんは実は、全国にそこそこおられると私は聞いております。というのも、LRTと呼ばれるシステムの路線の殆どは併用軌道区間と専用軌道区間を走るため両方の免許が必要となります。
専用軌道と言うのは、鉄道線のように専用の敷地内に敷設された線路のことで、この区間は一部特例区間もありますが原則的に鉄道を運転するのに必要な甲種の免許が必要になります。道路の敷設されている線路を併用軌道と呼びこの区間は乙種が必要です。
では免許の違いはありますが、運転や構造についてはどうでしょう?
基本的に運転操作や車体の構造は変わりません。鉄道についているような機器は大体路面電車の車両にもついております。しかし、鉄道車両なら床下機器の故障時に応急的な処置は可能だったかも知れませんが、路面電車の車両となると、機器が屋根上にあったり、基本旧車も床下の機器が手の届かないところにあるため、鉄道でできた故障処置もできない場合があります。
運転操作も鉄道と変わらず、会社によって違いはあるかもしれませんが、ツーハンドルなら左にマスコン、右にブレーキ、ワンマスコンなら左右のどちらかにあったりなど鉄道とあまり変わりません。
鉄道と大きく違うといえば、路面電車はその名の通り、路面を走るので、自分の列車の隣に走っているのは自動車です。正直、運転自体は低速なので鉄道よりも簡単かもしれません。しかし、鉄道には踏切がありほぼ確実に自動車からの安全が保たれています。路面電車は例えば、列車を走行していたとして、進行方向と同じ方向に走っている自動車が突然、左折してくる場合などがあり、全くと言っていいほど、安全が保たれておりません。ちなみに鉄道と同じく路面電車もまた急には止まれないので、そういうことがあればすぐに事故へと繋がります。また、鉄道の信号ではなく、基本、交通信号を見て動くので、信号無視をしてパトカーに見つかれば自動車と同じように罰則を受けます。
ちなみにLRT路線では、鉄道線のように、専用軌道区間では鉄道信号を見ながら運転をして、併用区間では交通信号に従って、尚且つ車に注意をしながら運転するわけで、非常に運転のスキルが燃えられる部分だと思います。
そのほか、乙種車両については、後日詳しくまた紹介したいと思いますので今日はここまでとします。