現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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鉄道の制服 絶対に着て仕事しないといけないの?

time 2020/07/07

鉄道の制服 絶対に着て仕事しないといけないの?

こんばんわ!みなさんは鉄道やバスの運転士、運転手さんって当たり前ですが皆さんカッコイイ制服に身を包んでいますよね!ですがこれ、会社が着れと言って来ている訳ではありません。実は制服を着ることと言うのは、法律で定められているのです。

今日はその法律とそれに関連した制服について紹介していきたいと思います!

まず法律です。

鉄道営業法第22条 (明治33年法律第65号)「旅客及公衆ニ対スル職務ヲ行フ鉄道係員ハ一定ノ制服ヲ著スベキ」

鉄道営業法には上記のように記されています。略すと、旅客及び公衆に対する職務を行う鉄道係員は一定の制服を着用しなければいけない。と記されており、鉄道員というのは(ウィキペディアより)、旅客が目にする駅長・駅員・乗務員(運転士・車掌)のほか、信号場・操車場・車両基地・車両工場(車両検査・改造・修繕)・設備工事(保線・建物・土木工事・信号・架線・変電所)など、鉄道関係の職務に従事する者のことで、この中には技術職の職種名も含まれていますが、現場作業員の作業着も立派な制服として取り扱われます。

ちなみに、この法文には書かれておりませんが、調べたところ「制帽」と「白手」は含まれていないそうです。ですので制帽を被らずに業務は可能ということで、実際に会社によっては駅窓口の係員は制帽を身につけておりません。

細かい話になりますが、路面電車は鉄道営業法には含まれておりません。路面電車は軌道法を適用しております。

尚、軌道法にも制服に関する法文が含まれており、軌道法第2条「旅客及公衆ニ対スル職務ヲ行フ軌道係員ハ一定ノ制服ヲ著スベキ」とあり、鉄道営業法同様、制服を着用する必要があります。

ちなみにですが、道路運送法ではバスの乗務員に対する制服の着用についての記述もあるそうです。

このように、私たちが何となく見ている当たり前の姿も、実は鉄道会社がカッコつけで制服を着ているわけでもなく、風習で着ているという訳でもなく、法律で決まっているから来ているというわけです!ちなみに私もこのことを最近知りました笑

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densei

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