2021/05/29

みなさんこんにちは!今日は回生ブレーキの車両を使用している鉄道会社が、回生を「切」にして車両を動かしている会社があるのでなぜかと失効したらどうなるのかを紹介したいと思います。
まず、回生ブレーキとは何か?というのはwikiなどに詳しく出ているので説明は省きます!回生ブレーキ時には主電動機で発電された電気エネルギーがパンタグラフを通して変電所へ戻されます。わかりやすく言うとブレーキをとったら電気が発生して電気を戻す。(あってる言い方ではないかもしれませんが) 一部ではエコな電車といわれてますが、消費電力を抑えることや、制輪子の摩耗を抑えたり乗り心地の向上にもなるといわれています。
ではなぜその回生ブレーキを使わずに電車を走らせるところがあるのか?
ということですが、これは大手で走っていた回生ブレーキ車が地方の鉄道会社へ譲渡された場合に切として使用される場合があります。例えばウイキペディアで見つけたのは長野県のアルピコ交通の例です。変電所の都合上、回生制動機能を使用しない。とあります。
このように一部地方の鉄道会社では回生ブレーキを使用しておりません。回生ブレーキというのは車両から送り返される側の電圧が架線側より高くなければ充分な電力回生を行うことができず、ブレーキ性能が低下する現象が発生します。これを回生失効といいます。また、負荷となる変電所内設備や他の電車が一定以上必要となります。
地方の鉄道会社では、会社にもよりますが車両の本数が少ない、変電所に必要な設備が無いという理由で「切」にしております。尚、切りにしていない会社や、回生機能を入切りを乗務員に任せている会社がありますが、列車の本数が少ない区間などで回生ブレーキの車両に乗ると、回生が失効するかもしれません。
回生が失効した瞬間というのはお客様でも気づくのか?
ということですが、車両にもよりますが失効した瞬間というのは「ガクン」と衝動があるのですぐに気づくかと思われます。また、運転台の電流計を見ればわかりやすいのですが、回生ブレーキをとっているときは電流計の値はマイナス数百の値となっておりますが、失効したらその数字が0になります。(力行時に電流計はプラスの値になります)
そして回生ブレーキが失効したあとは空制ブレーキに切り替わるわけで、例えばB5でブレーキをとってた場合、失効していきなりB5の圧力の空制になる訳ですから衝動も起きますよね…
という事で今回は回生ブレーキを切って運転する理由と失効するとどうなるかでした!