現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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鉄道駅員・乗務員は介護士ではない!!

time 2020/06/21

鉄道駅員・乗務員は介護士ではない!!

みなさんこんばんわ!昨日はブログ更新できませんでした・・・

今日の記事、題名を見て「え?」と思われたかと思いますが、日ごろの私の思いの一つを記事にしたいと思います。

少子高齢化といわれる時代で、鉄道マンとして目に見えて感じること、その中で特に旅客の高齢化は間違えなく進んでいると思いますし、これからも今以上に進んでいくでしょう。

まず、先に断っておきますが、私は決して高齢者が電車に乗るなと直接言いたいわけではありません。安全のため控えてほしいことや、乗車するなら周りのことを考えてほしいことや、駅員、乗務員が思うようなことをここで話させていただきます。

わかりやすいように、高齢者のお客様と私、そして駅員とのやり取りで実際あったことを紹介したいと思います。

・足の悪い高齢者、発車時間に改札を通る行為・・・私は田舎の鉄道会社で勤めてるので特にあるあるのことなのですが、比較的高齢者の方の駆け込み乗車が目立ちます。特に足の悪い方は駆け込みにもなっておりません。列車の本数が少ない分よっぽどでは無ければ発車時間を過ぎても列車は待ちます。発車ベルが鳴りやむまでは発車できませんので。ですが、どうもそういうお客様はそれを甘えに当たり前のようにぎりぎりに駅に来られる。足が悪いから、余裕を持ってこられない。いや、足が悪いならなおさら早く来るべきだと思います。タクシーではないのです。好きな時間に移動したいなら別の交通手段をお使いください。

・乗車に介護が必要なのに一人で来る・・・これ賛否分かれると思うのですが、例えば車いすのお客様のためにスロープを出したり、盲目のお客様の案内をするのはいいんですよ。ただ、持ちきれない買い物荷物を持ってやっとかっと歩いてきて電車に乗れないから支えてくれ、持ってくれはさすがに違うと思います。また、列車の移動に耐えられない(腰が悪く着席できないことや、列車の振動で転ぶ可能性のある方)が一人で来られるのもほんとはやめてほしいのです。看てくれてる人がいればいいのですが、万が一怪我でもされたらだれが責任を取るのでしょうか?今ある十分すぎるバリアフリーの整った状態でも一人でのご利用が難しいのであれば介護タクシーなど手段はあるかと思います。私たち鉄道従事員には荷が重すぎます。

・言葉が通じない、行き先がわからない・・・たまにおられます。決めつけられませんが認知症など徘徊されてるかも少なからず乗ってこられます。これに関してはどうすればいいか私にもわかりません。ただ警察を呼ぶことしかできません。ただ、周りのお客様の迷惑になるので、できれば徘徊などそうならない環境になればいいとは思いますが、実際私の親戚にも認知症の方がおられるのでわかりますが、体、特に足が元気だと家族でもどうしようもない時があります。ただ以前認知症の方が線路を歩いていてひかれて亡くなったということがありました。そのことを考えると、イロイロ悩むところがあります。

さて、少しですがこういうことがあります。私らが介護して電車に乗せて行き先の駅のホームまで手を引っ張ることがあります。不自由があるからわがままをしてもいい、仕方がない、許してくれというのはだめだと思います。そしてそういう方でも早めに駅にきて列車を待っておられるお客さまもおられます。

現状、私らは安全な輸送業務や接客、そしてサービスとして介護をしている状態ですが、いつかは周りのお客様、そして介護が必要な方がお互いに確実に安全に列車を利用できるシステムが出いればいいなと思います。このままでは私らの責任が重くなるだけなので・・・

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