現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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運転士の学校「動力車養成者養成所」とは?①

time 2020/06/15

運転士の学校「動力車養成者養成所」とは?①

みなさんこんばんは!今日は鉄道の運転士になるための学び舎、動力車養成者養成所について紹介します。といいつつ説明したり言いたいことを書いてたら長くなりそうなので何回かに分けて記事にしますね・・・すいませんあまり時間がないもので・・・

はい!では説明していきます!

動力車操縦者養成所とは動力車操縦者運転免許に関する省令第17条の規定に基づき、動力車の操縦に関する講習を行う施設として国土交通大臣に指定された施設のです。ちなみに運転免許移管する省令というのは、、鉄道営業法第21条並びに軌道法第14条に基づき、一定の動力を有する車両を運転する係員に関しての資格について定めた国土交通省令となっております。

全国のどこにあるのか?

国土交通大臣に指定されている施設は36か所(Wikipediaより)

ほぼ全都道府県にあるじゃん!ってなるかもしれませんが、実は都会の大手鉄道会社や、JRがほとんどであり地方の会社には養成所はほとんどありません。全国いくつもの会社の中から36か所というのは非常に少ないです。

養成所の無い鉄道会社は運転士をどう育成するのか?

ない会社は、ある会社へ行き、その会社の養成所に入所することが多いみたいです。

たとえば「モノレール 養成」で検索すると運転士さんの募集要項みたいなサイトが多く出てくるのですが、学科講習は他社養成所入所と出るサイトが数多く出てきます。

あとはこちらのサイト→https://tabiris.com/archives/utsunomiya-lrt/

宇都宮LRTの運転士要請も、免許の種類は後で説明しますが、甲種と乙種が必要となるため、東急電鉄、広島電鉄、富山地鉄が要請に協力とあります。

このように養成所の無い会社は、他社の協力を経て免許を取得していくわけです。

では免許にはどんな種類があるか。まずは甲種と乙種についてです。

甲種というのは、鉄道事業法に定める鉄道、及び軌道法で定める軌道のうち専用軌道を走る動力車を操縦する際に必要な資格

乙種というのは、軌道法で定める軌道のうち専用軌道ではない(併用軌道等)を走行する際に必要な資格です

ちなみに軌道というのはいわいる路面電車。併用軌道は道路に線路がある皆さんがよく知るような路面電車の線路。専用軌道というのはLRTでよくある路面電車が鉄道のような線路を走っている区間のことです。

次に電気車・内燃車・蒸気機関車・新幹線電気車・あと使われてないそうですが磁気誘導式電気車と磁気誘導式内燃車というのがあるそうです。

電気車というのはいわゆる電車。内燃車はディーゼルで走る気動車といえばだれにでも伝わるでしょうか?蒸気機関車は名前の通りですね。新幹線電気車は新幹線。磁気誘導式というのは地上と通信を行いながら走行する愛・地球博にあったリニアモーターカーのことらしいですが、実際無人なので免許の存在に意味はあるのでしょうか・・・

無軌条電車というのはトロリーバスなどのことを言います。

という感じに免許にはいろいろな種類があるということです。なので電車の免許を持っていても路面電車は運転できませんし、例えば特急サンダーバードの運転士さんがスーパーはくとの車両を運転できないわけです!

では今日はここまで!明日は学科講習について取り上げていきます!!(たぶん!!)

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