現役運転士による電車の知識と職場裏事情

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鉄道会社に入社してから運転士になるまでの流れ

time 2020/06/13

鉄道会社に入社してから運転士になるまでの流れ

こんばんわ!日が変わってしまいましたね・・・

それではどういう道をたどって運転士になっていくか、鉄道会社によって大きく違う可能性もあるかもしれないのでいくつかのパターンに分けて紹介したいと思います!

まず私のパターンでいうと、私は入社してすぐに駅勤務となりました。その後その年の冬くらいに兼務で車掌をして次の年に、その年の人手不足などもありすぐに動力車操縦者養成所に異動になり約一年、学科講習と技能講習を経て運転士となりました。

駅員→車掌→運転士     という流れですね。多分どの会社でも一番スタンダードな流れではないのかなと思います。

別パターンでいうと・・・入社して駅員から数か月ですぐに養成所に入所して一年後に運転士になったという人も聞いたことがあります

駅員→運転士

あと、これもよくある話で鉄道会社というのは鉄道事業以外にもたくさんの事業を展開しており、入社して鉄道と全く関係ない業務、そのほかグループ会社(ホテル)とかを経て、そのまま養成所に入るという人も中にはおります。

別会社、無関係な部署→運転士

では次に運転士になるにあたって、先ほどの記述にもあった動力車操縦者養成所についてです。

動力車操縦者養成所というのは動力車(電車・気動車などの車両)を操縦するための講習を行う施設として国土交通省に認められた施設のことを言います。

すべての鉄道会社にあるわけではなく、ほとんどは大手の会社やJR、公営の鉄道会社や一部の中規模鉄道会社にしかなく、養成所のない会社は、他社へ出向したりして養成所へ入所したりします。 そのほか養成所に関することはまた後日詳しく記事にしますね。

養成所に入所してからは、学科講習を受け、学科講習の試験に合格したのち実際に列車を運転して訓練する技能講習に移っていきます。ちなみに車の免許を取る時のように、学科を受けながら路上講習というわけにはいかず、必ず学科を合格させなければ技能には移ることはできません。学科で何を習うかについても、習うことが多いので後日詳しく、紹介していくつもりです。

技能講習では先ほどの記述通り実際に列車を運転することになります。その間は「運転士」ではなく「見習い運転士」「運転教習生」などの肩書で運転することになり、隣には必ず「指導運転士」「教導運転士」と呼ばれる選ばれたいわゆる師匠が必ず乗務して訓練していきます。この期間の間は、衣食住ずっと師匠と一緒の空間にいますので、ストレスを抱えて辞めていく人も少なくないそうです(誰も悪くはありませんが・・・)

そして最後に技能の試験が終わって、国から免状が届けば晴れて一人前の運転士になるわけです。

この期間約6か月~12か月くらいでしょうか・・・とる免許の数にもよりますが・・・

このような感じで運転士というのが生まれるわけです。

意外とこういうことの知らない運転士を目指す学生さんも多いと聞きましたのでこの記事を書きましした。お役に立てればうれしいと思います。ぜひ運転士になってみたい方はご参考までに!

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densei

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