2021/05/29

どうもこんにちは!
5月18日JR北海道で普通列車の男性運転士と代替の運転士2人が運転前の検査で飲酒していないにもかかわらず”微量のアルコールが検出された”として普通列車1本を運休としたと発表しました。運転士が乗務前のアルコール検査を行ったところ、「0.050」の微量のアルコールが検出されたそうです。参照記事→https://www.fnn.jp/articles/-/43335
実際、運転士・車掌なの電車に乗務する乗務員というのは基本的に業務開始前、業務開始後、その他長い休憩の前後などに必ずアルコール検査を行います。
ではどのように検査するか、私も今の会社でしか検査を受けたことがないので他社さんと違いがあるかもしれませんがメインはカメラ付きの検査機にストローで息を吹く機械を使用して行います。もちろん点呼助役やその場の責任者同伴で行います。メインは、という意味ですが例えば田舎の鉄道では仮泊している駅に駅員や責任者がいない場合があります。これはバスの運転手さんでもあることだそうですが、そういう場合には電話点呼と言って点呼助役などと電話をしながら携帯型、あるいは簡易型の機械を使いアルコール検査を行うわけです。
簡易型、携帯型で遠隔で検査を行えるわけでありますが、もちろん不正防止のためにカメラで撮影しながらの点呼もありますし、検査結果がレシートみたいなものに記されているものを、終了時に責任者に提出するといったやり方で不正の無いよう、様々な工夫がなされております。
どの様な機械かはできれば職場のものを写真で・・・と言いたいところですが当然そんなことはできませんので参考に業務用アルコールチェッカーの販売をしているサイトのURLを載せておきます。実際こんな感じの機械です。→http://www.dem-net.jp/products/alc-pro2.html
さて、本題なのですがJR北海道では0.05mgの数値が出て乗務員が乗務できないということになったとニュース記事になっております。
0.05㎎というと車の運転では引っかからない(例えば検問で0.05の数値が出ても罰則はない)車では0.15mgのアルコールが検出されたら免停になります。もちろんだからと言って体内にアルコールが残ってること自体合法違法問わずいいこととは言えませんが・・・
鉄道・バスでは機械の下限数値0.05だとしてその数値が出た時点でアウトなのです。
ただし、実際アルコールの検査機というのは誤判定もかなりありまして、よく私たちは点呼前にうがい液でうがいをすることはもちろん、手でアルコール消毒をしたりするなと言われたりします。あと、パン類、特にぶどうパンはアルコールに引っ掛かりやすいので仮に飲んでないのに引っかかった場合時間をおいてもう一度測定するという感じになっています。
ちなみに故障ではないのにアルコールに引っ掛かったらクビレベルの処分がどの会社もきっと食らうことになります(笑)